太陽光発電設備のメーカー保証の比較

各メーカーによって保証内容がかなり異なるため、比較表を作成しました。

出力保証工事費
メーカー名パネルパワコン
パナソニック10年81%、25年72%15年対象外
京セラ10年81%、20年72%10年(有償で15年)対象外
シャープ10年81%(有償で15年76.5%)10年(有償で15年)有償の場合対象
長州産業10年81%、25年72%15年対象外
Qセルズ10年91.6%、25年82.6%15年対象外
カナディアンソーラー10年91%、25年83.1%15年対象外
ネクストエナジー10年90.6%、25年80%15年対象
2022年5月現在、各社のホームページやパンフレットより

内容からすると、個人的にはネクストエナジーが良さそうです。
理由は、多くのメーカーが製品の交換は無償ですが、取り付けの工事費は別途となっているためです。そして、工事費は階段でパネルを運べる屋根でも10万円、足場などが必要な場合は30万円程度と高額です。
さらに、パネルの保証期間がシャープの15年に対しネクストエナジーは25年です。
ただし、メーカーが倒産すると保証が無くなりますので、ネクストエナジーの企業規模は他と比べると心配です。

(施工店によっては、独自の補償が追加されていることもあります。)

その他の特徴として、長州産業の雨漏り保証、Qセルズの日照保証、ネクストエナジーの経済損失保証などあります。

また、パネルに関しては保証期間は重要ですが、%は重要ではありません。

パネル全体の発電量が減る経年劣化は0.5%程度のため、10年で95%程度のため経年劣化で交換になるよりも、故障での交換と考えた方が良いです。

パネルは1枚毎に保証されていて、パネルの故障はセル(パネルに数十個ある四角の部分)が1つ故障したとしても、バイパスダイオードが働くため、クラスタ(セルが10〜20つながったもの)が使用できなくなるため、1/3などの単位で故障する事が多いためです。

ただし、例えばパネルが18枚の場合、6枚が直列(ストリング)でそれが3つ並列でつながっているとすると、晴天時に全体の1〜2%、ストリングで確認しても5%ぐらいの発電量減少のため、普通に発電量だけを管理していても1枚のパネルの部分的な故障を発見できません。

ー□ー□ー□ー□ー■ー□ー
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※□が1枚のパネルで■が故障して出力が2/3になったパネル。

故障によりメーカー保証を受けられた例を見ても、パネルは半分以上の故障だったり、パワコンの修理の方が多いです。

http://sakuracoco.o.oo7.jp/index.html
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※カナディアンソーラーのCS1K-330MSの場合
出力公差±3%、保障-0.6%のため、10年後は -3 – 0.6×10 = -9。
100 – 9 = 91%という計算です。

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