太陽光パネルCS1K-330MSが1枚故障(2)

不良パネルを特定するために、天気の良い12時ごろに屋根に上がって15分ほど作業しました。

パネルを1枚づつ遮光して、発電量を確認する単純作業です。

(このやり方は、ストリング毎の発電量が計測機でわかる場合で、故障枚数が少ない時に有効です。)

まずは、通常=隠さない時が下記。

次にストリング2の4枚目を遮光(正常だと思われるパネル)が下記。
※遮光した後、正常な発電量に到達するのに30秒ほどかかるため、隠してから少し待って測定します。

さらにストリング2の6枚目を遮光(正常だと思われるパネル)が下記。

そしてストリング2の1枚目を遮光(正常だと思われるパネル)が下記。

最後にストリング2の3枚目を遮光(発熱しているパネル)が下記。

上記の値を元にストリング毎の発電量W=Vx Aを表にまとめます。
(ストリング3はストリング1とほぼ同じのため省略します。)

<要約説明>
6枚のうち1枚のパネルを遮光した場合、1枚分の発電量が減るはずです。
しかし、故障しているパネルを遮光した場合は、故障している分だけ減る量が少なくなります。
つまり、遮光しても他と比べて減らなかったパネルが故障しているとわかるのです。

今回の場合は、1枚遮光すると16.6%=6分の1が減るはずです。
4と6と1のパネルを遮光した場合は、計算通り(95%ー16.6%=78.4%)です。
しかし、発熱しているパネルは13%しか減っていないため、発電量が減っているとわかるのです。

<詳細説明>
計算値としては、1ストリング=18クラスタのため、故障した時は下記の%になります。
(一般的なパネルは1枚のパネルが3クラスタに分かれています。今回は1ストリングが6枚のため、1ストリングが18クラスタとなります。)

①1クラスタが不良の場合:17/18= 94%
②1パネルが遮光の場合:5/6=15/18= 83%
③1パネル+1クラスタが不良の場合:14/18=78%

・ストリング1とストリング3の発電量が同じのため、ストリング1には故障箇所がないと考えます。
・ストリング2は通常の状態で2÷1(ストリング2のW数÷ストリング1のW数)が95%であるため、「①1クラスタが不良」のと一致し、ストリング2のどれかのパネルに1クラスタの故障があると考えられます。
・ストリング2の異常なしのパネル(4、6、1)を遮光した時は約78%であるため、「③1パネル+1クラスタが不良」とわかります。つまり、遮光したパネルに1クラスタの異常はないと考えます。
・発熱したパネルを遮光した時には83%であるため、「②1パネルが遮光」と判ります。そこから、発熱したパネルには1クラスタの不良がある。と判断する事ができます。

つまり、発熱しているパネルは1つのクラスタが故障していると言えるのかなという所です。
(メーカーの電話窓口の方がクラスタ不良を言われたのですが、一般的には長辺の3分の1が発熱するため、違う様な気もしますが…。)

とりあえず、メーカーからの回答を待とうかと思います。

(追記)
5/23 販売店を通じて上記の状況をメーカーに連絡。
10日後にメーカー回答。
「メーカーの担当者が現場の確認に来るので日程の連絡します」とのこと。
それから1週間、連絡なし。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                

故障の発見に至った経緯は下記です。

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